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広報さばえ 令和元年7月号 通常版

マナーからルールへ―なくそう!望まない受動喫煙。―3

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福井県鯖江市

改正された健康増進法が、2020年4月1日より全面施行されます。

◆〈interview〉禁煙外来医師に聞いてみました
◇たばこの害は、麻薬よりも怖い!
たばこは、薬物依存のひとつで、麻薬よりも依存性は強いとも言われています。例えば、勤務時間に飲食の禁止をしても守れますが、たばこは、吸わないと仕事ができないという禁断症状が出現します。つまり、たばこを止めようと思っていても止められないことが、ニコチン依存症と言えます。

◇喫煙者がたばこを常習する仕組みとは?
たばこを吸うとニコチンが脳細胞の受容体に取り込まれ、ドーパミンが放出されます。すると、気持ちが落ち着きリラックス感も高まり、身体を動かした後のすがすがしい気持ちになります。しかし、ニコチンは30分程度で身体の中で分解されてしまうため、また、そのリラックス感を得たいためにたばこを吸うという悪循環が起こります。

◇禁煙補助薬を使うと…
薬が受容体の取り込み口をふさぎ、体内にニコチンが入ってもドーパミンが出にくくなります。その結果、たばこを吸っても落ち着かず、リラックス感も感じ無くなり、たばこの美味しさが無くなることで、たばこの切望感が薄れていきます。

◇たばこを吸っていた記憶は消えない
たばこを美味しいと感じなくなっても、記憶(たばこを吸うという動作)は消えません。そのため、記憶を他の動作(お茶や水を飲むなど)に変更することや、近くに喫煙の誘惑がないように、たばこは全て処分することが重要です。
また、禁煙が成功しても、周囲の人からの「1本だけ」の誘いで、あっという間に喫煙者に逆戻りすることもよくあります。
一方、禁煙成功者は、喫煙していた自分を客観的にみることができるようになります。特にたばこの臭いを嫌い、喫煙者になりたくない気持ちが沸いてくるようです。

◇たばこを止める意思がある人は、禁煙外来へ!
禁煙外来を受診するきっかけはそれぞれですが、一番重要なことは喫煙者自身の「たばこを止めようという意思」があることです。

◇喫煙者へのメッセージ
禁煙外来は、たばこを止めさせる治療ではなく、じっくりと話を聞いて「たばこを止める意思」を薬物治療でサポートするものです。
禁煙に向け、たばこの本数を減らす人もいますが1本あたりの喫煙時間が減煙前より長くなりがちです。ニコチン量にもよりますが、5本以下に減らせないことが多いです。禁煙するなら、本数を減らすのではなくゼロにすることが重要です。
また、生活習慣病や精神科などで受診している人も、禁煙外来とかかりつけ医でしっかりと連携を図るため、安心して治療できます。禁煙の意思がある人は、ぜひ、禁煙外来を受診してください。

ここで、電子たばこと加熱式たばこの違いを聞きました。

◇誤っていませんか?電子たばこと加熱式たばこ
電子たばこは、ニコチンを含みません。香料や科学物質で作ったカートリッジを装着したたばこです。
一方、加熱式たばこは、ニコチンを含んでいます。たばこ葉を装着し加熱して水蒸気を発生させます。煙が出ずに臭いが少なく、ほとんど副流煙での影響はないとされていますが、ニコチンは含まれているため、長期間の愛用になると、身体的被害や受動喫煙被害も起こり得ます。

■禁煙外来の受診イメージ
禁煙外来は、12週間に5回の診療を行います。

□初回診療内容
・ニコチン依存症のチェック
・禁煙開始日を決定
・宣言
・一酸化炭素濃度測定
・禁煙アドバイス

□禁煙に遅すぎることはありません!いつ始めても効果があります!
禁煙外来は、下記の条件を満たせば健康保険が適用されます。
・禁煙したいと思っている
・ニコチン依存症診断テスト(TDS)で5点以上
・医師から受けた禁煙治療の説明に同意している
・35歳以上の場合、「1日の喫煙本数×喫煙年数」が200以上( ※35歳未満にはこの条件はありません)

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