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広報さばえ 平成29年11月号通常版

医師に聞く! 特定健診の大切さに迫る

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福井県鯖江市

特定健診はメタボリックシンドロームを中心とした生活習慣病の芽を見付けて、早期に対処するための健診です(40〜74歳の医療保険に加入している全ての人が対象です)。
これらの病気は放っておくと着実に進みます。生活習慣病は、「生活習慣」が原因であるため、複数の病気が現れるという特徴があります。

◆生活習慣病にかかる医療費
社会保障制度については年金ばかりがクローズアップされていますが、実は医療費の増加の方がより深刻な問題となり、国や地方自治体の財政を圧迫しています。この医療費のうち30%が生活習慣病にかかる医療費であることから、生活習慣病の予防が医療費の適正な運用にもつながります。

平成28年度生活習慣病に係る医療費の割合

◆健診結果を生かそう
◇健診結果の確認をしましょう
自分の検査値を右表と比べてみましょう。
基準値:
問題となるような異常なし。年々要注意値に近づいていないかチェックしましょう。
要注意(保健指導判定値):
今は病気ではないものの、放っておくと悪化し病気になる危険性があるという判定。
生活習慣の改善が必要で、保健指導の対象になります。
要医療(受診勧奨判定値):
精密検査や治療が必要という判定。すぐに医療機関で受診しましょう。

◇特定保健指導は必ず申し込みを
健康づくり課では生活習慣病のリスクの高い人に、特定保健指導の利用勧奨をしています。対象者は、ぜひお申し込みください。保健師・管理栄養士などの指導のもと、自分なりの計画や目標を立てて、生活習慣の改善を目指します。

◇ちょっとしたことで生活習慣病予防!!
食事:
・一口分食事を減らす 例)ご飯ひと口(約50g)減らす -84kcal
・調理法を変える 例)揚げる、炒める→ゆでる、蒸す、網焼き
・食材を少し変える 例)バラ肉→ロース肉→モモ肉→ヒレ肉
運動:
・車を遠くへ停める
・エレベーターなどを使わず階段を使う
・掃除の回数を増やす
・職場内で内線先の人に直接会いに行く

■特定健診で病気になる前の状態を発見
日本人の主な死因には「がん」の他、「心疾患」、「脳血管疾患」などの「血管」の病気があります。これらは生活習慣病と考えられるようになっています。つまり生活習慣を変えることで全てではありませんが、これらの発生のリスクを減らすことが期待されます。特定健診を受けることで病気になる前の状態を見つけることができます。つまり、健診は「太ってきた」「血圧が高め」「血糖が高め」などと生活習慣病予備群の段階を知ることができ、将来の生活習慣病を予防・早期発見できるのです。

■本人に寄り添ったアドバイス
健診を受けると一人一人に医師や保健師がアドバイスをします。そのアドバイスを踏まえて、本人が望ましい状態になるように行動することが健康になるための近道です。理想的な食事や生活リズム、運動をすれば病気のリスクは低くなります。しかし、実際には仕事の内容や家族のこともあり、理想どおりに行動することは難しいため、本人の生活状況にあった範囲で健康づくりに取り組むことが重要です。健診後は継続できる内容で保健師が直接、本人にアドバイスをするので、事情も考慮した上で寄り添ったサポートができます。

■定期的に健診を受けることが大切です
ダイエットをする時に定期的に体重を量るのと同様に、健康づくりのために定期的に特定健診を受けて、身体の状態を知っておくということが大切であり、生活習慣病の重症化を防ぐことにつながります。重症化すると生活に支障をきたし、看病や介護をしてくれる家族にも負担をかけることになります。特に、定年などで生活のリズムが変わると1年でも健診結果に大きな変化がでることがあるので、継続して受け続けることがとても大切です。

福井県済生会病院 健診センター所長 岡藤 和博 医師

問合せ:健康づくり課 TEL/52-1138

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