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広報さばえ 平成30年12月号 通常版

ふるさと散歩道 第289回

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福井県鯖江市

鯖江の近代史と歩兵第36連隊(37) 鯖江衛戍病院(公立丹南病院)

明治31年(1898)、陸軍歩兵36連隊兵営の南西隅に衛戍病院が創設されました。「衛戍」とは、陸軍において「永久に駐屯して防衛する重要地域」という意味で、多くの場合は連隊兵営と同義となるようです。戦闘で負傷した兵士たちの治療と保養を目的としており、昭和15年には「 鯖江陸軍病院」に改称されました。
日本では、日露戦争後に大量の傷痍軍人(戦闘で後遺的な身体障害や病気を負った兵士)が出現し、大きな社会問題となったため、こうした元兵士たちを救済支援する傷痍軍人療養所も設置されていきました。
昭和20年、日本の敗戦後は、各地にあった146カ所の旧陸海軍病院が国立病院に、53カ所あった傷痍軍人療養所が国立療養所と改称され、鯖江陸軍病院も同
年12月に 鯖江国立病院と改称されています。つまり、人口規模では決して大きくない鯖江に国立病院があったのは陸軍の兵営があったためなのです。
その後、鯖江国立病院は平成12年(2000)2月に公立丹南病院となり、丹南地域2市3町における医療の中核となっていますが、その前身がかつての衛戍(陸軍)病院であったことは永く伝えていきたいものです。(文化課 前田清彦)

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