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広報さばえ 平成30年8月号 通常版

〈特集〉ヒトゴトではない認知症1

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福井県鯖江市

◆人とのキズナが明日をつなぐ
◇知って欲しい、身近な病気「認知症」
認知症とは、いろいろな原因で脳の働きが悪くなって記憶力や判断力などが低下し、日常生活に支障が出る状態のこと。通常の老化による衰えとは違います。長寿になれば認知症にかかる可能性が高くなるため、高齢社会を迎えた日本では誰もが認知症とともに生きる可能性があります。厚生労働省の調査によると、65歳以上の高齢者のうち4人に1人が認知症、またはその予備軍である軽度認知障害(MCI)であることが分かっています。認知症は、誰にとっても身近な病気なのです。

◇もの忘れと認知症の違い
加齢などによるもの忘れは、その内容を思い出せなくても忘れたという自覚があります。しかし、認知症になるとそのこと自体の記憶が丸ごと消えてしまうので、思い出すことができません。例えば、朝食を食べても、食べたこと自体を忘れているので、「朝食はまだ?」という質問をして、周囲を困惑させてしまうことがあります。

▼脳の健康度テスト(ファイブ・コグ検査)を実施します
ファイブ・コグ検査は脳の機能のうち、認知症前に低下しやすい「記憶」「注意」「言語」「視空間認知」「思考」の知的機能を図る検査(認知症の検査ではありません)。自分の脳機能の得意・不得意分野を知り、鍛えていくことが、認知症予防に有効な手段の一つです。
日程/内容:
・8月21日(火) 13:30~15:30/講義、ファイブ・コグ検査
・8月28日(火) 13:30~15:30/検査結果説明、事業紹介
場所:アイアイ鯖江
対象者:おおむね65歳以上の両日参加できる人
参加費:無料
申込:8月10日(金)までに電話で申し込み
その他:必要な人は眼鏡や補聴器をお持ちください
申込先:地域包括支援センター 【電話】53-2265

◇軽度認知障害(MCI)での気付き
認知症を予防するための第一歩は、「発症前のMCIを自覚する」こと。一見簡単なことのようですが、実は大変難しいことです。MCIの人の認知機能の低下は、とても軽度であるため、ほとんどの人が「自分の認知機能の低下は老化現象」と思ってしまい「自分はまだ大丈夫」と事実を受け入れられない人が多いのです。MCIの段階で生活習慣を改善するなど認知症の予防を行えば、認知症の進行を遅らせたり、健常に戻ったりすることが分かっています。しかし進行し、認知症になると治すことがとても難しくなります。MCIに気付くかどうか、そしてMCIを認められるかどうかが認知症予防の最も重要な分かれ道になるのです。市では、もの忘れ検診や脳の健康度テスト、認知症初期集中支援チームを設置し、認知症の早期発見・支援に取り組んでいます。家族や自身の認知症の疑いがある時は気軽にご相談ください。

◇社会的つながり
また、家族や友人との交流があったり、地域のグループ活動に参加していたりなど「社会的なつながり」が多い人ほど認知症の発症リスクが低いことが研究により判明しています。他人との交流は、会話で脳のさまざまな機能を使い、外出など体を動かすことにもつながります。逆に一人で家に引きこもっていると認知症の発症リスクを高めることになります。市では「オレンジカフェ」や「脳わくわくクラブ(次ページで紹介)」、介護予防教室など人とのつながりの場を作るプログラムを用意しています。健康で楽しい生活を送るため、MCIの人も、そうでない人もぜひ参加してみませんか。

▼認知症初期集中支援チーム
認知症または、その疑いがある人を訪問し、本人にとって必要なサービスや機関などにつなぐ支援を行います。
チーム構成:認知症の専門知識を持つ医師や保健師、地域包括支援センター職員など
支援対象者:40歳以上の自宅で生活する認知症の人や認知症が疑われる人
申込・問合先:地域包括支援センター 【電話】53-2265

▼RUN伴2018 参加者募集
認知症の人や家族、支援者、一般の人がリレーをしながら、一つのタスキをつなぎゴールを目指すイベント「RUN伴(とも)」に参加しませんか。
日時:10月20日(土) 時間未定
申込先:地域包括支援センター 【電話】53-2265

▼オレンジカフェ
認知症の人や家族、地域の人など誰もが気軽に参加できます。一人で悩まず、お茶を飲みながら気分転換をしませんか?
日時:毎週火曜日 13:30~15:30
場所:らてんぽ
参加費:無料
問合先:地域包括支援センター 【電話】53-2265

◇インタビュー
▼認知症に負けない !!  田中 幸雄さん
会社を退職し、家にいることが多くなったある日のこと、家を出て車に乗った瞬間、行く場所を忘れてしまいました。買い物に行って同じものを買ってしまうこともありました。そのようなことが何回もあったので「もしかして」と思い、病院に行ったところ「軽度な認知症」との診断を受けました。しかし、自覚症状があったので、不思議とショックはなく、「何かをしなければならない」と診断を前向きに捉えることができました。
認知症の対策には人とのつながりを作ることが良いと聞き、積極的に人と関わり、できることは何でも挑戦しようと思いました。最初は市から紹介のあった認知症予防プログラムの「脳わくわくクラブ」に参加。人とのつながりが増え、クラブの初回と最終回に実施するファイブ・コグ検査では認知機能の改善が見られました。
昨年は認知症啓発イベント「RUN伴」にも参加し、約1kmを仲間とともに走りました。最近では市の運営する「オレンジカフェ」に運営スタッフとして参加しています。おかげで、生活にもハリが出てきて、認知症の進行もくい止められていると感じています。これからももっともっと外に出て人とのつながりづくりを進めていこうと思います。

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