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広報さばえ 平成31年3月号 通常版

サケ稚魚放流事業 大きくなって帰ってきてね!~自然はみんな つながっている~

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福井県鯖江市

鯖江の冬の風物詩になった日野川における「サケ稚魚の放流」。
しかし、なぜ市がこの事業を進めているかをご存知でしょうか。放流の目的から見える、ふるさとの自然のために私たちができることについて考えてみましょう。

■かつてあった美しい水環境
サケやサクラマスが日野川で見られ、夏になると泳ぎに来るたくさんの子どもたち。そんな美しい水環境が昭和30年代の日野川にはありました。しかし、昭和40年代中頃からサケなどが姿を消します。それは下水設備がない状況での生活排水や工場排水が流入し、日野川の水質汚染が進んできたため。「このままではいけない」と、市民の皆さんで構成される河川愛護団体「日野川(支流を含む)を清く美しくする会」が立ち上がるなど環境に対する意識の醸成や下水道の整備、工業用水の規制の強化などが進み、少しずつかつての美しい日野川を取り戻してきました。

■サケ稚魚の放流
そのような中、もう一度サケが泳ぐ風景を取り戻そうと平成24年から「サケ稚魚放流事業」が始まりました。かつての環境を知らない子どもたち。そんな彼らにサケのことを知ってもらおうと、市内保育所や幼稚園、小学校の子どもたちに卵を渡して孵化するまでの観察、毎年3月の放流の際に協力をいただいています。また、サケが卵を産むために必要な砂礫(されき)の河川敷も少しずつ戻ってきています。毎年実施する調査において、遡上するサケの数が増えていることが確認されています。

□サケの卵の受け渡し(12月上旬)
ペットボトルに入ったサケの卵が市内保育所や幼稚園、小学校の子どもたちに配布されました

□サケの遡上確認(平成30年11月12日  日野川 白鬼女橋付近)
毎年、放流したサケが日野川に戻っているかの確認を実施しています。

■サケ稚魚の放流
そのような中、もう一度サケが泳ぐ風景を取り戻そうと平成24年から「サケ稚魚放流事業」が始まりました。かつての環境を知らない子どもたち。そんな彼らにサケのことを知ってもらおうと、市内保育所や幼稚園、小学校の子どもたちに卵を渡して孵化するまでの観察、毎年3月の放流の際に協力をいただいています。また、サケが卵を産むために必要な砂されき礫の河川敷も少しずつ戻ってきています。毎年実施する調査において、遡上するサケの数が増えていることが確認されています。

■私たちができること
サケは自分が生まれた河川の水の匂いを覚えていると言われています。遡上するまで3~5年。その間に汚濁により水質が変わるとサケは遡上できません。山や道路に降った雨水や小川を流れる水は河川に集まり海へと流れます。つまり、全てが水をとおしてつながっています。そのため、ごみのポイ捨てをしないことはもちろん、全ての自然を大切にしなければ河川の水環境を守れません。いつまでもサケが遡上する日野川であるよう、身近なところから自然を大切にしていきましょう。

◆サケの稚魚放流会に参加しませんか?
昨年12月から市内保育所や幼稚園、小学校などで育ててきたサケの赤ちゃんを日野川へ放流します。
サケの海への旅立ち式に参加をお願いします。
日時:3月3日(日)13時~
場所:日野川左岸石田橋付近(石田の渡し)
参加料:無料 ※事前申込が必要

問合せ・申込先:エコネットさばえ
【電話】52-0050

◆サケの一生を知っていますか?
(1)サケの卵(イクラ)は2~3週間かけてゆっくりと成長します。

(2)生まれたばかりの稚魚にはお腹に膨らみがあり、その中の栄養を使って成長します。

(3)お腹の膨らみがなくなると餌を食べ始め、体長が4~6cmになると海へと旅立ちます

(4)3~5年、北太平洋を回遊後、産卵のため生まれた川へと戻ります。産卵後は卵を守りながら、その命を終えます。

事業では(1)~(3)の旅立ちまで稚魚を育てます。

◆園児たちは命の大切さを感じています
片上幼稚園はサケ稚魚放流事業に毎年参加していて、卵から稚魚をかえし、水槽の中で大きくなるまで育てています。園児たちは「大きくなっているかな」「お腹がすいていないかな」「お腹の膨らみが小さくなってよく泳ぐようになった」と毎日、園内に設置した水槽にいるサケの稚魚を観察しています。そして放流時には、自分の育てたサケたちに「帰ってきてね」と声を掛け、そーっと優しく放流しています。この事業をとおして、園児たちは川を守っていくためにごみのポイ捨てなどをしてはいけないことを学ぶと同時に、命の大切さも感じています。

問合先:エコネットさばえ
【電話】52-0050

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